2020年度 オリックス・バファローズを振り返る

2020年度 オリックス・バファローズを振り返る

 

皆様お久しぶりです。

晦日になって、やっぱりこれを書いておかないと気が済まなかったので書いてみました。

ほぼメモ代わりなので、読み流す程度でも目を通していただけたら幸いです。

 

振り返り方法は約一か月ずつ。

パリーグTVの動画で振り返ります。パテレ、超便利!

 

オリックス シーズンレビュー2020 vol.1(2020.06.19 ~ 2020.07.31)

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コロナ渦でのシーズン開幕、当初は3月20日に楽天生命パークで迎えるはずの開幕戦が6月19日に京セラドームで行われることになりました。

動画の冒頭でT-岡田が挨拶した通り、あまりに暗く、長い自粛からようやく開幕にたどり着けたこの感動は言葉に変えられないものでした。

この感情は、一生忘れないと思います。

 

楽天3連戦、あまりに長所短所がはっきりした試合でした。

とにかく打てない。決め手に欠ける。楽天打線の破壊力と雲泥の差でした。

特に期待されていた新外国人・アダムジョーンズは、誰が見ても擁護できない緩慢な守備でオリックスファンのみならず全NPBファンを失望させたことは記憶に新しいと思います。

 

各3連戦を終えて、パリーグは初の試みとなる「同一カード6連戦」に突入していきます。同じ相手同じ球場で6連戦、先日の楽天戦をみて感じた嫌な予感が的中します。

プロ野球史上唯一の、同一カード6連敗です。今後同一カード6連戦はもうないことを考えると、最初で最後の不名誉で永久不滅の記録になります。

正直に申し上げると、この6連敗でオリックスの優勝は消滅したと思っています。

 

7月に入っても調子は上がりきらず、ロッテ戦で崩壊した先発ローテを立て直したいオリックスでしたが、ソフトバンクにあわや6タテの5敗を喫するなど苦戦が続きます。

しかし有観客試合最初の7月10日、今年のオリックスのベストゲームであろうロドリゲスの逆転サヨナラホームランで調子を持ち直すと、楽天戦では打線が爆発しカードを大きく勝ち越すことができました。

新しい希望もいくつか芽生えており、都立の星・鈴木優の先発初勝利、太田諒初ヒット初ホームラン、斎藤綱記の初勝利などオリックスの未来を感じました。

 

オリックス・バファローズ 7/31時点

37試合 14勝20敗3分 勝率.411 6位

 

オリックス シーズンレビュー2020 vol.2 (2020.08.01~08.31)

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これまでも苦戦していたオリックスですが、8月に入ると混迷を極めます。

苦手にしていたロッテ、ソフトバンクのカードが多かったとはいえ、その2球団に6連戦中1勝ずつしかできず、チーム状態の悪さをさらに露呈していくことになります。

特に8月7日のロッテ戦では、17安打3得点という球史に残る拙攻ぶりで敗戦します。

この時期は本当見ていて辛く、悔しさなのか諦めなのかよくわからない感情でした。

 

 

8月20日。借金が17まで膨らみ、最下位はもう確定だと気持ちが離れかけているところに大きなニュースが。それはオリックス西村監督の辞任の発表でした。

 

オリックス球団の人事発表はほぼ二軍と一軍を入れ替えるものであり、この日に中嶋監督代行が誕生しました。中嶋監督代行は就任早々選手を動かします。

二軍で好成績の杉本・漆原・富山の昇格、明らかに登板過多で疲れが見えていた山田信義の降格。特に就任日に杉本にかけた「杉本、一緒に(一軍に)行くぞ」は中嶋監督代屈指の名言として、格別のエモさでした。

また中川圭太の4番抜擢に「無敵の中川を知っている」という名言もあるんですが、それは来年中川圭太が大活躍するまでしばらく寝かしておきましょう。

中嶋監督代行の試合はなんとアダムジョーンズの大活躍により3連勝を飾ります。中嶋代行がジョーンズにアドバイスしたらしく、それが功を奏したとのこと。

采配面でも納得できるもので、驚いた漆原の抑え起用も見事成功させオリックスの雰囲気を一気に変えてくれるものとなりました。辻竜太郎コーチのガッツポは今年のハイライトのひとつです。

 

 オリックス・バファローズ 8/31時点

62試合20勝38敗4分 勝率.345  6位

 

オリックス シーズンレビュー2020 vol.3(2020.09.01~09.30)

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8月に大きく負け越したものの、9月はほぼ5割でのりきります。特に後半は5カード連続勝ち越しもあり、大きく波に乗ります。

9月のオリックスは何といっても9/15~9/17の神戸での楽天3連戦。初戦にこの日育成から支配下登録された大下誠一郎が即スタメンで初打席初本塁打山本由伸の快投もあり勝利、2戦目は田嶋がプロ初完投初完封と嬉しい結果が続きました。

エース山本由伸の復調、山岡の復帰、増井の先発転向など投手陣が整備され、またモヤ再昇格後に絶好調で本塁打や適時打連発するなど投打の軸ができたこれぞプロの試合、という試合が多かったと思います。特にこの月のソフトバンクに善戦したことは大きなプラス材料でしょう。山本由伸と千賀の投げ合いを二度制するなど、しびれる試合が多かったです。

若手の起用も積極的で、太田諒・宜保翔同時昇格即スタメン二遊間はロマンがありました。

 

オリックス・バファローズ 9/30時点

88試合33勝49敗6分 勝率.402  6位

 

オリックス シーズンレビュー2020 vol.4(2020.10.01~2020.11.09)

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シーズン最終節にはいりましたが、成績的にもう上を狙いずらいオリックスは徐々に来季を見据えた戦い方をしていきます。

高卒ドラ1ルーキー・宮城、ひじの手術を経て復活した3年目の本田の先発などをはじめ、鈴木優の最昇格後のリリーフ器用など色んなテストをしていたように見えます。

中でも紅林の昇格、宮城最終登板に決勝打で初勝利をつけたことは来季のオリックスへ大きなプラスでした。今季限りで引退する山崎勝己引退試合であり、最後までマスクをかぶった山崎が宮城へウイニングボールを渡すところはシーンとくるものがありました。

 

最終的にオリックスは一度もAクラスにあがれず二年連続の6位という結果に終わってしまいましたが、中嶋代行以降の戦い方は十分来季に期待がもてるものでした。

 

オリックス・バファローズ (最終)

120試合45勝68敗7分 勝率.398  6位

 

最後に

 

2020年のオリックスはやはり残念なシーズンだったと言わざるを得ません。

来季は晴れて中嶋代行が中嶋監督となり、新生オリックスがスタートします。

現時点では育成中心のドラフト、一、二軍コーチの撤廃、メンタルコーチの配置など中嶋監督の意向をくんだチーム造りが進んでいます。

来年はすごく楽しみですし、期待している選手は枚挙に暇がありません。

とりあえず、来年もオリックスを応援していこうという終わり方ができたと思います。

長くなりましたが、皆様どうか2021年の私とオリックス・バファローズをよろしくお願いいたします。

2020.10.26 プロ野球ドラフト会議(オリックス目線)支配下指名編

皆様はじめまして。やまのげんと申します。しがないオリックスファンの関西人です。

今回の記事はオリックスファン目線で今回のドラフト会議について書いてみました。

 ※ブログは普段書かないので見づらく申し訳ございません。。

 

まずは指名選手一覧と総評。

 

2020 オリックス指名選手一覧

 

× 1位 佐藤輝明   内野 近畿大 

〇1位 山下 舜平大 投手 福岡大大濠

 2位 元 謙太   外野 中京学院大中京

 3位 来田 涼斗  外野 明石商高

 4位 中川 颯   投手 立教大

 5位 中川 拓真  捕手 豊橋中央高

 6位 阿部 翔太  投手 日本生命

 

個人的総評点としては、70点

1位入札は競合必至も、一番の補強ポイントである内外野守れるスラッガー、佐藤輝明。しかし阪神が交渉権を獲得、クジを外します。

この時点で今回のドラフトの方向性を大きく変えなくてはいけなかったはず。

その中で、外れ1位は投手だろうという見方通り山下 舜平大を単独指名。

2位。3位とも将来性豊かな高校生強打者を指名し、課題のポジションであるセンターと内野の強打者のプロスペクトを確保しました。

4位~6位は手薄なリリーフと若手の次期捕手を指名し、終わってみれば例年通りの未来のエースとセンターライン確保の育成重視の指名となりました。

指名自体は満足ですが、来年再来年すぐに一軍戦力になる事は考え辛く、打線改善にはまだまだ年月がかかりそうです。

 

では各指名選手の個人評に移ります。

 

1位 山下 舜平大 投手 福岡大大濠

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max153km/h、変化球は精度の高いカーブのみの原石、超高校級右腕。

現時点で投手としての完成度は中京大中京・高橋のほうが上でも、持ちうる素材としては間違いなく今年NO.1の高校生投手です。

フォーム的にまだまだ課題があるらしく、それでもこの球が投げられるなら将来160km/hも視野に入るのではないか?と言われています。

オリックスはよく投手が出てくるといわれていますが、中嶋監督とともに入団してくれた中垣コーチの影響が大きく、山下も大きく影響を受けて伸びてくれると期待しています。

将来はもちろん、ワールドクラスのエースになることを期待しています。

 

2位 元 謙太   外野 中京学院大中京

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身体能力抜群の二刀流。長打力が魅力で、大きく育つポテンシャルが高い選手。

最後の夏はショートを守っていたと思いますが、ドラフトでは外野手指名でした。

夏頃に各ドラフト有識者の中で評価がぐんぐん上がり、上位出ないと取れないと言われていただけに納得の指名です。オリックスとしても、今回は数少ない打てる野手の指名が必須なだけにウエーバー最初の指名を彼に充てたようです。

昨年も2位で高卒ショートの紅林を指名しましたが、彼とはまた違ったタイプで個人的にも推せる選手です。

適正守備位置は色々と試す必要がありますが、できれば内野のどこかが守れると嬉しいのです。18年1位太田諒、19年2位紅林と共に強打の内野を形成してほしいですね。

 

3位 来田 涼斗  外野 明石商高

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俊足強打の外野手。今年の高校生の外野では1番目目玉の選手です。

兵庫県明石出身、オリックスjrとオリックスファンが今回の指名で一番嬉しかった選手ではないでしょうか。

スイングスピードがはやく、ホークス柳田のようになれると言われていますがまだまだ荒い部分が多く、特に守備の面は語られることが少ないのでいきなりセンターというわけにはいかないようです。

オリックスの外野陣は皆俊足強肩堅守ぞろいですが、攻撃力に乏しいので彼に新しい風を吹かせてくれることに期待しています。

 

4位 中川 颯   投手 立教大

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貴重なアンダースロー。似たような速球派の多いオリックスにあって変則投手は欲しいピースであります。

低めに球をあつめて打ち取っていくタイプで、ストレートが武器だそう。

個人的にはあまり好きではなく、アンダースローにしてはしっくり来てない投げ方をしているように見えます。右側の腰が早く出てきしまっているのか、投げ終わりに体の軸がぶれていてます。殻がやぶれていない感じがなんともいえません。山下同様、中垣コーチから体の使い方を教わると思いますが、オリックスにいないアンダースロータイプの体の使い方をうまく引き出せるかは未知数です。

 

5位 中川 拓真  捕手 豊橋中央高

 

 強肩強打の捕手。高校通算44本、中学砲丸投げで全国入賞。

お恥ずかしながら、全く知りませんでした。

高卒捕手はてっきり内山(星稜)、牧原(日大藤沢)、二俣(磐田東)、古谷(成田)あたりから選ぶと思っていましたし、内部事情的に今年から就任した初の女性スカウト、元ソフト全日本代表捕手の乾氏の枠として考えていたので驚きました。

映像見る限りでは外角のボールをホームランにしてますし、長打力はあります。オリックスの中では伏見に似てるかなと思います。 

これから情報出てくると思いますし、注目していきます。

 

6位 阿部 翔太  投手 日本生命

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26歳。150キロの真っすぐとフォークで攻める本格右腕です。

こちらもお恥ずかしながら知りませんでした。。。

映像見る限りではコントロールが良く、大崩れしないので大事な場面でのリリーフに適任かなと思っています。

オリックスの投手は総じて球速があるものの、コマンド能力がないために四球が多く、今年もリーグ5位の四球数をだしているので彼のような計算しやすそうな選手は重宝されると思います。年齢から考えても間違いなく1年目から一軍で投げるでしょう。

 

以上です。

 

今年は例年になく「?」な指名がなく、明確な意図が感じられます。

指名選手も高卒ドラフトながら納得の選手ばかりでおおむね満足です。

オリックスは中嶋監督の山下への指名時コメントからも感じられるように、高卒メインながら3年で一軍戦力になれるようにイメージしているようですので、言葉通りなら思っているより早く活躍が見られそうです。

来年のオリックスは、まず今いるメンバーを中心に自覚を持ってもらいましょう。

彼らルーキーが育つ頃には頼もしいチームになっていることを願っています。

 

支配下氏名は以上。次回は育成指名について書いていこうと思います。